仰る通り、素直なんですよね。
本当にこう、何か不足があったというよりは環境と自分との間の齟齬がなさすぎた結果の仕上がりと申しますか。
マティアス自身の主観だと、自分自身のあり方にさほどの問題を感じていなさそうでもあります。

どちらの領域も、本来は「自然な状態でやってきた人間を、一定の『型』に沿わせることで完成した人格として整える」というプロセスのある場なのでしょう（教育とは多かれ少なかれそういった側面のあるものかな、とも筆者は認識しております）。
が、マティアスは「素のままで型の壁のどこにも触れない」という性格傾向だった為、環境に適応してすくすく育った、いえ、育ってしまったのです……！
そのこと自体が一概に悪いわけではないのですが、いかんせんつぶしが効かないのでした。

三度目ましてのコメントありがとうございます！

ある意味では、そうなのかもしれません。
他者にある種の指向性を持たせるというのは、どうしてもコントロール下に置くことに接近してしまいます。
とはいえ、マティアスが必要なのはある種の自己主張をすることな訳で、これをどう促すかは…。

明日朝更新のエピソード完結編にて、その答えの一端を描けていたらと思います。お付き合いいただけましたら幸いです！