たゆたうみち
もふもふもふもふもふもふもふもふもふもふ
もふもふもふもふもふもふもふもふもふもふ
すーはー すーはー すーはー すーはー
俺は今 宿屋の部屋で ただ ひたすらにワタルをモフっている
ちゃんと 今後の事も考えてるよ!
ねぇ マイケル 誰に喋ってるの?
あ 何でもないよ ワタル
結局 あれからダラダラ過ごして1週間がたった
だって仕方ないよね 宿代タダなんだもの!
ねぇ マイケル 誰に喋ってるの?
あ 何でもないよ うるさかったかな ごめんね
でも 流石に そろそろ仕事しないとな
ミスズとネネはスイーツ店巡りをしてるみたいだ
アモラは新しいヘルメットを買ってきて ずっと磨いてる
俺だって この1週間 遊んでたわけではない
周辺の情報 危険な場所 美味しい狩場 などなど 調べてます 調べてるんです
まず北 勇者パーティーが遠征してる場所
ここは未開の大地と呼ばれてる土地でヒィロの騎士団や勇者パーティーが開拓してる らしい
モンスターも強く土地も思うように開拓出来ずに苦戦してる らしい
ここは無しです 絶対に無し
次は東 馬車で1週間の所にいろんな種類の芋が特産品のタロ村がある
そこから さらに東に馬車で1週間 雷湿原がある らしい
ここからは馬車は無理 徒歩で進むしかない 雷湿原は1日で抜けれる らしい
そこから北東に3日進むとナレ村がある ここには ちょっとした 港もあるらしく 船でアンとも定期的に行き来してるみたい
さらにさらに ここから北には ドラゴン山脈がある らしい
えー ここも とりあえず 無しで
西! 馬車で2週間の所にお酒が名産のサワーの町がある
サワーから北西に馬車で3週間の所にデイ神教国がある らしい
デイは神だとか いや実は邪神だとか 情報がいろいろあって よくわからない国 らしい
何か 嫌な予感がするので ここは無し
サワーから西に馬車で1週間 ハル村があり ここからは魔王がいる魔族領らしい 魔族領はめちゃくちゃ広い らしい
現在ヒィロ王国と魔王は特に仲が悪くはないらしい 良くもないけど
今のところ 次の目的地の第一候補は魔族領だったりする
えっ ダンジョンですか? サソリにはもう会いたくないので行きませんよ
ギルドのクエストを見ていたら 魔族領で入手できるアイテム納品が多かったのが第一候補の理由だ
冒険者にとって魔族領は人気がないみたい 領土が広すぎて中々お目当ての物を見つけられないから
もちろん危険はあるが 行ってみたい
と 言う事なんだが どうかな?
魔族領のスイーツてどんなのだろう
俺はどこでも良いぜ
我の恐ろしさを魔族領に轟かせてやろうぞ
私は魔族よりも人族のほうが怖いと思いますけどね どこでもお供しますよ
では 明日から魔族領に出発だ!
コイツはもしかして聖剣よりも価値があるかもしれん
俺は雑貨屋のオススメで買ったドーナツクッションを抱きしめた
これが たったの3000マルカだと 信じられない
ドーナツクッション いや お前の事は今より奇跡と呼ぼう
ねぇ マイケル あれ 美味しそう
チーズインフィニティ?
よく わからんが買ってみよう
お姉さん それ5つ ください
5つで 10000マルカだよ
はい
毎度あり!
チーズインフィニティを食べながら 辺りを見まわす
ピンク色の肌 紫色の肌の魔族が歩いている 魔族が人族と違うのは魔力の多さと見た目の色だけ
人族もいろんな色の人がいるから変わらんな
みんなチーズインフィニティを美味しそうに食べている
そんな事を考えていたら人族の女に声をかけられた
あら ハルで人族に会ったのは初めてだわ
それに 可愛い顔してる
ねぇ 今から 私が泊まってる宿にこない?
間に合ってます!
ネネが腕を引っ張って俺と女の間に入ってきた
女とネネが睨み合う
マーマレード やめなさい また若い子に声をかけて…
君たち ごめんなさいね
私はベリー 王都で依頼を受けて来た冒険者ランク5 女性5人のパーティーをやってるわ
この子 若い子を見かけると 声をかけてしまう病気なのよ
病気じゃないわ 性癖よ!
同じ事でしょ!
ちょ ちょ やめて
仲間だろうか 3人の女達がマーマレードと呼ばれた女を連れてった
すぅー
俺は マイケル 冒険者ランク4 テイマーだ
その歳でランク4って 凄いわね
私達は仕事を終えて今から王都に帰るの
迷惑かけた お詫びに情報教えてあげる
魔族領はとてつもなく広い 闇雲に歩きまわっても迷子になるわ
私達も何度も死にかけた 全員無事なのが信じられないくらいよ
基本的な話だと魔王ンデスには4人の子供がいる長男ソードス 次男ゲンドダス 三女スス 四女アテス
この5人がそれぞれの各領地を治めている
私がオススメ出来るのは四女のアテスが治めてる領地よ
魔族の間ではアテスは出来損ないと噂されてるが私はそうは思わない
1度会ったけど 感じの良い方だったわ もの凄く美人だったし
ハルから馬車で4週間 南に行くとアテス領マリの町があるわ
ここがオススメだけど
信じるか 信じないかは あなたしだいね
俺たちはベリーさんに教えてもらった マリの町に向かっている
最近ずーと馬車に乗ってるなぁ
毎日 馬車に乗っていると1日のルーティンがわかってくる
今日はそろそろかな
馬車が止まった
皆さーん 今日はここで夜営したいと思います
馬車4台からゾロゾロ魔族が降りてくる 人族は俺だけだ
みんな晩飯でも探しに行こう
魔族領に来てすぐは魔族領のモンスターは強いと感じたが
最近では慣れて来た 慣れって怖いね
マンモス牛 発見♪
じゅるり
あれは旨い
我好物
あの肉 新鮮な状態で王都に持って行けたら 高く売れるでしょうね
マンモス牛はとにかく旨い 体力と攻撃力は化け物だが攻撃は読みやすく 動きも遅い
出会った頃は苦戦したが 今は ご馳走にしか見えない
いくぞ
アモラが挑発を使う
マンモス牛が突っ込んでくる
アモラの後ろにいるミスズが左目にウォータースピア
ミスズの隣にいるワタルが右目にホーリーアローを放つ
そして散開
目が潰れたマンモス牛は木にぶつかる
そこをネネがトドメを刺した
えっ 俺ですか 何もしてませんけど 何か?
こんな事を毎日続けながら ようやくアテス領マリの町に到着した
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます