10月2日
やなせたかしさんの童話「ニャニがニャンだーニャンダー仮面 ミーコのへんしん」と、「やさしいライオン」のDVDを観ました。
ニャンダー仮面の方はシリーズの最初から読みたかったのですが、DVDも絵本も探してもなかなか見つからなくて、三作目がようやく図書館で見つかりました。25年前に出版された本なら仕方ないのかもしれませんね。
その三作目はニャンダー仮面であるニャーゴの妹であるミーコちゃんがニャンダーかれんに変身する話でした。絵本だったので文章が読みやすくて、絵も可愛くて、さくさく読んでしまいました。いろいろな登場人物が出てきて面白かったです。他の絵本を読んだらその登場人物について詳しくわかると思うので、また探してみようと思います。
ただ、アンパンマンの最終回を知って衝撃を受けたばかりなので、この絵本にももしかしたら深い意味があるのかもしれない、とついつい伏線探しをしてしまいました(^^;)
「やさしいライオン」の方は、ミュージカル調の大人と子どもが会話して話が進んでいく感じでした。子ども特有の「なぜなに」質問とか、「かわいそうだよ」といった感想に共感したし、それに答える大人の現実的な答えに頷けたし、大人の私でも楽しめる作品でした。
この作品で印象に残ったのは、大事なのは見かけじゃなくて心だという理想的な思いと、この世界は人間にとって都合のいい世界になっているというどこか諦観した皮肉を感じる現実主義が、同時に存在しているところでした。
やなせたかしさんの作品を通して感じたことなのですが、夢や希望を描きながらも、どうにもならない厳しい現実も濁さずに伝えようとしているのかなと思いました。夢や理想を追い求めるのはいいことだけど、現実を見据えた上で追い求める力、それが大切なのだとやなせたかしさんに教えてもらった気がします。
ちなみに「ミーコのへんしん」の絵本の中で、ニャンダーかれんになったミーコちゃんが敵である岩のデビルキャットのほっぺにチューをして、デビルキャットはぐにゃぐにゃに柔らかくなって地面の中へ消えてしまいました、とありました。
あとがきで、やなせたかしさんが「優しさと可愛らしさが強い敵に勝つこともある」と書いていたのですが、私はその優しさと可愛らしさでデビルキャットが生まれ変わって登場人物のみんなと仲良くなればいいなと思いました。その後どうなったか書かれていないなら続きをどう思うかは個人の自由ですし(^^)
こんなことを言ったら、「生まれ変わりはありません」と一刀両断されそうな気もしますが(^^;)
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