ああっ!
朝目が覚めるとむくんだ瞼が重くて
鏡の前に立つと全てが草臥れていて
落とし損ねたマスカラが線になって
顔面を堂々と真っ直ぐ横切っていて
もうどうにも耐えられない所に来て
今立っているのが不思議なくらいに
身体の一番深くやわらかい場所から
熱いなにかがとめどなく溢れ出して
ああ、とにかく、わたくしは、ああ
ああ! と崩れ落ちそうになるのを
ああっ、とそばの毛布を引っ張って
あああっと口元に寄せてくぐもらせ
ああっ、もうっ、あああ、ああ……
ひとりで、床に、這いつくばって、
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