第72話

周りから視線を感じる。


吐きたい。すごく気持ち悪い。


春を見てしまった。


(・・・ゆ・う・)


手を振ってくるな、


つか他の人もだ。



ペンでコツコツ当てられる。


「何?」


「久しぶり、優」


・・・山・・・


小学校の同級生。


昔はよく遊んでいた。だが、あの時からもう敵だ。


「お前が困ってたら助けてやるからな」


助けなくていい。


もう助けるタイミングは逃してるんだよ。


「・・・ってこと、早速ほらノート取ってあるから」


「いらない。自力で頑張るから」


「そんなこと言うなって、わざわざ優のために作っておいたんだぞ」


・・・しらねぇよ。マジで

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