第61話

ついに退院した。


正直するのが怖かった。


 だが、しないと学校も留年してしまう。それだけは恐ろしい。


 『今日はパーティーね』


お母さんが張り切って居たことを思い出す。


 俺は家には遅く帰ってくるように言われており、俺も折角だし久しぶりの外を楽しんでいたら・・・


 「ああ、あ、」


 お買い物のカゴを落としてしまった女の子がいた。


「大丈夫ですか?」


俺は拾って渡すと、パシッと叩かれてしまった。


 「あ、ご、ごめんなさい!!拾ってくださったのに」


「いいですよ。」


「あ、あの私も行きますね。」


 そう言って女の子は走って行った。


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