第36話

過去編4


そして、俺はクラスメイトから虐められるけど、


あんな奴ら(犯罪者)と同じように誰かを傷つけるような人間になるよりはマシだと思った。


「私、どうして私は一人なの、どうして、一人にするの」


「・・・冬さん」


冬さんはそう嘆いて居る。


「私、辛いよ。もうこんな虐めを終わりにしたいよ。なんでいつも私なの、私は一人なの」


誰かに救いを求める声に、俺は助けられるような、漫画の主人公のようにその人を変える、救う言葉は思いつかない。だから、せめて


「俺も小さい頃は」


同情してあげようと思った。


___


「・・・そ、そ、そんなことが」


「・・・うん。だから冬さんは一人じゃないよ。」


冬さんに分かって欲しかった。一人じゃないって


そして俺の話を聞いて、冬さんの顔はさっきような暗い顔じゃなくて少し和らいだ気がした。

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