第9話

どうして、みんなが居るんだよ。


息が苦しい。目眩がする。


また倒れそうだ。


「優くん!!」「優!!」「優ちゃん!!」


しかもみんなで俺の方を見て居る。


保育園から一緒で最初の女子関係でトラウマ作った春。


そのクラスメイトで一緒に虐めて来た夏


転校先で俺の情報を知って広めて来た秋


他にも沢山いる。


フラッシュバックのように、思い出す。


人殺し 人殺し 人殺し 人殺し 人殺し


「辞めて、辞めて。俺はしたくてしたんじゃない」


「優君ごめん。そうだよね。なのに」


「俺は春は殺さないよ。夏もみんなも」


「優・・・春も私も分かってるよ。あれから凄く反省して」


ヒロ「・・・優、大丈夫か」


ヒロが俺の背中を叩く。




人殺し、ホラホラ反撃してみろよ





「だ、大丈夫です!!」


思わず大声を出してしまった。



痛い。痛いよ。


肩が痛い。


されてないはずなのに、感覚を思い出して、生えて来て嫌だ。辞めて痛い。



そうして、優はそれからも声を掛けられていた。だがもう周りの声が聞こえず、泣きながらけつを抑えて、殺したくないと何度も呟いていた。

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