さらば世界死眠
双葉紫明
第1話
死んだらどうなるかって?知ってるじゃないか。毎晩朝まで君は死んでるんだから。人は朝に生まれて夜に死ぬ。毎日その繰り返し。寝付きや寝起きをコントロールするのは難しい。だって、生死だからね。精子じゃないよ。制止とも静止ともちょっと似てるけど違う。生き死にと寝起。ね?おんなじだよ。
小さい頃眠るのが怖くなかったろうか?だって死ぬんだからね。そりゃあ怖いさ。だけど、親は当たり前みたいに眠ってる。だから眠る。案外毎朝起きる。それで慣れて行く。そのうちにずっと寝ていたい、なんて言い出す。ならば死ね。
ある一定の長い眠りは短い死だ。その間あんまり動かないんだから。翻すと起きてからもあんまり動かない人は死人だ。そのなんと多い事か。死んだように生きる。そんな人々が溢れる社会世界異世界。限界。それを知るべきだ。
ただじっとしている事程の苦行はない。その間死んでるからだ。死は苦しみ。それを学べるだけ。それでもわからないで動かずに生きていたいのならておくれだ。死んだ方が良い。
僕の体験を元にそれを正当化して行くとすっとこどっこい、もとい、セックスレス、あれ?、説得力が薄れてしまうけど、全知全能と見做されるこの双葉紫明シニタイヤツハシネ教教祖さまをもってして、無茶をしちゃおう。
これから綴る物語は、平凡な、何の取り柄もなく、失敗ばかりで、何をしてもぎこちなく、自業自得と信じ込んで、ただぐるぐる回る毎日を死んだように生きている教祖さまによる、なんだ?狭義、あ、いや、饗技、その、協議あっ!教義みたいなもんだコンチクショー。
読みたきゃ読んだら良いですよ。
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