黄昏おっさんの異世界転生物語

森を出る為の訓練開始

はぁ～町へ行けとはこれ如何に？

この世界は貴族制度なんだよなぁ

変な貴族とかに絡まれたりして┅それは嫌だ！

なるべく貴族なんてのには関わらないようにしないと、それに目立たない！それ大事！大人しく能なしなんだから静かに！

まぁサッサとフォーリアさんの命令とかを済まして戻るのも有りか？

分からん事を考えても仕方ないだろ！じゃあ訓練開始！先ずは瞬間移動かな

イメージなんだよなぁ

ここと向こうへと渡るイメージ┅

って┅ダメダメ！空間を意識しないと、馬鹿じゃね？

イメージだけで移動出来たら世話無いわぁ～

あくまでも空間移動、点と線┅おっ？頭の中に繋がるけど？これは？

イメージを強く！意識を切らさない！

点がハッキリ！線が見える┅┅

できた！出来ちゃった！

移動してるねぇ！ムフフ♪これは面白い！確かに魔力が減るのを感じれる

でも一瞬で来たねぇ┅

じゃあこれを次第に距離を大きくしてイメージを定着させれば良いんだな

頑張りました！朝から昼迄はずっと瞬間移動の繰返し！

かなり魔力を使ってるよね？大丈夫かな？倒れないか？

一先ず昼飯！腹が減ったし喉も渇いた

昼からは重力魔法の訓練だな

これは手引きを良く理解しないと駄目だ！凄く難しそう

昼飯は簡単にステーキサンド、残り物だけどシチューも残ってる

しかしあの大きな木には行って見たいなぁ

あれは多分世界樹とかじゃ無いかな？ねぇ？ラファ？そうだよね？

『あれに見える巨木は世界樹です イグドラシルと言われこの大陸の象徴でもあります まぁヒト族や亜人など決して近寄れませんけど 唯一近寄れる世界樹はエルフ国の世界樹です』

ほっ？エルフ？エルフ！あのエルフ！う～んエロフ♪やっぱり胸ペチャの超美形なのかな？ねぇ？ねぇ？

どうなの？教えてよぉ！

『コホン┅なにやら変な誤解を？エルフ族の特徴はスタイルと顔立ちが抜きん出てまして┅そのぉ胸ペチャとかはいませんが？エルフ族はハイエルフ種とダークエルフ種が存在します ハイエルフ種の全てが皇族でして国を治めてます ダークエルフ種は運動能力が長けてまして魔法も得意です そしてエルフ全般に精霊魔法を扱います 主も精霊魔法が使えますが自覚は無いかと┅』

なんか微妙な事を┅ってか！胸ペチャじゃ無いだと！そんな筈は！エルフと言ったらベチャパイオンリーだろう！

痩せて華奢！顔立ちが幼くても凄い綺麗だと？

『そのベチャパイとかは知りません そもそもこの世界の女性はベチャパイなどいません！皆様一様に豊かな胸とスタイルをしておりますから！フン！』

何を怒ってるんだ？そうなんだ┅ペチャはいない、豊かな胸って事はナイスバディばかり！それは見てみたい┅

でも不能だし┅でもそんなの見たら？ムクムクとするかも？

『何を馬鹿な事を！それにそっちですか！エルフの種とか大事な事ですよ！因みにダークエルフは巨乳です！』

おっぉお！やはりダークエルフは巨乳なのか！それとハイエルフも大きなおっぱいだよねぇ、とにかく美人なのはハイエルフでダークエルフは褐色の肌なんだよね？

『また変な知識で┅ダークエルフが褐色の肌なんて見た事も聞いた事も有りません！大体エルフ族全般が真っ白な肌ですぐに分かります 褐色肌のモノは極少々ですよ？確かヒト族の南方民族がそうでしたか┅』

なんと！俺の予想を裏切る答え！ダークエルフも真っ白な肌だとは！

それにヒト族の南方民族？それってミクロネシアンみたいな？

これは是非とも確認したい！エロフの実態を┅エルフでした

『あの世界樹はもうじき花を付けます 主が見に行く頃には実が成ってるやも知れませんね 上手く行けば世界樹の実が手に入るかもしれません』

世界樹の実、それは俺も良く知ってる、回復するんだよね、死者が蘇生する、だから権力者達はその実を戦争しても得ようとする

確か葉や樹皮に根も凄い効能が有るんだっけ、枝とかも凄い貴重だったよな

世界樹の木の枝ってのは凄く硬くて加工出来ないとか？

ドアーフ能なし秘技でしか加工出来ないんだよね？

ドアーフ！憧れのドアーフには会って仲良くしたいなぁ

『ゴホン┅┅主？そのぉ誠に申し上げにくいのですが┅主が剣の代わりに使ってる棒の剣がその世界樹ですが？』

えっ！これが世界樹！ホント！本当にそうなの？だから変な扱いをしても折れないのか？

『┅┅┅┅マッタク┅その世界樹の棒とやらで主は剣激と言うか刃(ヤイバ)を飛ばしてますよね？幾ら硬いと言っても所詮木ですから切るのは無理ですよ 斬激 斬刃を生み出し切っておられます』

そうだったのか┅見事にスパッと切れるから凄い棒だと思ってた

でも俺にはそんな剣術なんて無いけど？

『主は知らぬ内に魔力を放出しています きっと呼吸法を会得為さってるからかと その世界樹の木は魔力が凄く通り易いのです だから武器として備えてあったのですよ』

ほぅ～呼吸法！あの全集中の呼吸がいかされてたのか！凄いぞ〇滅の刃！フムフム┅無駄じゃなかった

頑張ったからね、肺がきしむかと思ったけど、やっぱ呼吸は大事なんだ

『主はその呼吸で魔力放出が桁外れです ですから初級魔法が中級以上の威力を持ってます 手加減を習得する事を進言します』

えっ！魔法が使えるのを知ったばかりだけど？その初級魔法ってあのファイヤーボールとかかな？

『そうです！しかし主がそれを撃てば辺りは消し飛ぶでしょう ウォーターボールしかり この辺りが水没します』

┅┅┅何それ？チートじゃん┅俺ってそんななの？いつの間に？

だって魔法とか使えないって！能なしだって言ったよね！なんでそうなるんだよ！ちっとも嬉かぁないや！

『主は元々才能が有ったのです 只そのぉ無自覚と無頓着で乗り切ったと言うか話を聞かないと言うか┅┅無鉄砲なんです！すぐにのめり込んで死ぬ間際迄魔力を使い好奇心に何処でも行くのはハラハラドキドキでしたよ！子供じゃ無いのですから節操を持ってたら幾らかマシでしたのに┅┅』

何気に酷い言われよう┅節操なしの鈍感で自覚無しって阿保じゃん┅

これでも65歳の爺ぃですけど！常識はありますけど！まぁ浮かれてる所は認めます┅┅ハイ

それでヒョイヒョイ魔法とか出来るのか┅じゃあ転移とか飛翔とか簡単じゃね？だってチート能力者だぜ？

『バカァ！まだそんな事を！主がチート能力者な筈がないでしょう？だってステータスが無かったのですよ？まぁ今は見事なステータスですけど┅しかし！アナタ様はコツコツと地道に能力を得て今に至ってるんです！勘違いしては駄目ですよ！』

そうなの？やっぱり能なしからの今か┅┅だから時間係ってるもんなぁ

4年は過ぎてるんだよね？そんなに時間が経てば其れなりの能力は付くのか┅┅アハハ！そうだよなぁ！

能なしの分際でスンマセンでした！

真面目にコツコツと訓練しま～す！そしてフォーリアさんの命令をこなします！世話になってるんで、ハイ！

ヨシ！じゃあ重力魔法の特訓だ！そして転移と飛翔を会得したら世界樹を見に行く！決定！

っとまぁ勘違いをせずに訓練を励んだ結果、どうにか2ヶ月程で取得した

そして魔法原理も理解して前知識が役にたったんだよね

魔法はイメージが全てだがそれはとてもシンプル、例えば火魔法で火を出す、手の平に火の玉が出るのが火魔法で、それを飛ばして攻撃にするのは無属性魔法を使わないと飛ばない

あくまでも属性魔法は出現させるだけでそれを無属性魔法で操る

この無属性はこの世界のモノ達全部に与えられた魔法で其れだから生活魔法が扱える

各々の属性を出してそれを無属性魔法で操るのが魔法使いって訳だ

どうもその認識が無いようでスッカリ魔法使いは無属性を粗末にしてるとの事、それで永い年月に魔法が弱くなってるってラファさんが解説してくれた

この無属性魔法の取り扱いはラノベでも別れてたよな、無属性魔法事態が凄い魔法だとかちんけな属性魔法だとか扱いが様々、でも洞穴にあった魔法書には俺の認識と同じでサポート魔法だと書かれてる

無属性魔法が無ければ攻撃魔法は決して撃てない

だから転移や飛翔に重力とかを早く理解して使えるようになった

そして魔方陣でも出来るのが分かった

転移ゲートには魔方陣が有難い、だってダンジョンなんかは魔方陣で転移するからね

それが俺にも出来るのはちょっと鼻が高い！エヘン！

空間魔法で瞬間移動出来るならあの【アポート】も可能っと訓練した

向こうへ行けるなら向こうのを此方へと！そして無事に使えた

これはとても便利で所謂超能力だよなぁ、モノを瞬間で空間移動出来るんだから、エリックさんと同じだね？ハハ

しかし転移には手こずったよ、だって知らない所に出るんだから┅

木の上とか湖の中とかビックラこいたよ、点と線が上手く結べないと録でも無い事になった┅┅

そして1度行った場所じゃないとイメージが無いからだと分かり其れからは上達したんだ

鮮明な地図があれば座標軸と座標点とで確実に行けるのも分かった

試しに索敵範囲に転移したら上手く行ったからやはりイメージが大切だって思い知ったんだ

飛翔は重力魔法を使えたら直ぐに飛べた、重力で自身を浮かせそれを風魔法で移動させるだけ

これも原理理解が鍵で重力の何足るかを知れば意外と簡単だった

これでも一応は大学を出てるんで┅

しかし2ヶ月も要したなんて┅未熟者ですけど！

そしてやっと世界樹観光に出れる事になりました！

結構な距離だけど飛べるし帰りは転移すれば直ぐだ、そうそう！ゲートポイントを置いとくと何時でも行ける！

いゃあ便利だよねぇ魔法ってのは！なんで馬鹿みたいに戦う為だけに使うのかねぇ？

生活に役立つのに使わなきゃそんだよ、魔力が勿体ないとか馬鹿丸出し！

便利なモノは使わないと、これは多分異世界人だからか、科学で反映したのを享受してるからそう考えるんだと思う、科学だって魔法みたいなもんじゃん！あの塊が空を飛んで人を沢山運ぶんだぞ！それも歩くよりもずっと早く！考えても見ろよ！魔法ってのはそんな凄いもんなんだ

きっと転移とかも科学技術が進歩したなら可能になるた思うよ

アインシュタインが相対性理論を発表して何れだけ経った！

四次元世界を理論的に解明してるんだぞ！次元を理解すれば転移なんて簡単だろうに┅┅

今は空を飛んでま～す！いやぁ凄い景色にキョロキョロと落ち着かないですぅ！

飛んで分かったのはこの大秘境はグルリと円と言うか大陸の真ん中に世界樹を中心として広がってる大森林

あの滝壺辺りは中心ではなく少しずれた所、でもその上はデカイ湖で奥へと凄く行ってみたい

しかし┅流石にファンタジー世界だな、素晴らしい大地！そして広大な湖の先には浮かぶ大陸と島々が目の前に┅┅

夜にはポッカリと2つの月が有るなんてなぁ、それも大小なんて不思議しか無い

その俺も不思議だらけの存在なんだけどねぇ┅