第23話 ローズマリーの苗木
ずっと玄関脇にあったローズマリーの大株をいつしか枯らしてしまった。大好きなフォカッチャの香り。最近パン作りを初めたので家に一本有ったら良いな〜とまた、思うようになった。
一本欲しい実用木。ある時はなかなか使わないのに無くなってみると欲しくなる。
ローズマリーの香りも、ジャスミンの香りも話には聞くけどこれなの?と初めて花が咲いた時思ったもの。車から降りた時、一瞬異国の香りが高く庭に漂っている。
ジャスミンは一年中枯れること無く、夏の日差しよけに活躍している。冬になると刈り取ったツルを集めてクリスマスリースを作る。便利で扱いやすくて、痩せないし色褪せしない。それ程こまめにお水をあげなくてもツルを伸ばし、春には見事に咲いた白い花から良い香りを放つ、お勧め植物。
ローズマリーは姿に似合わぬ小さなブルーの小花を咲かせる。そう言えば元々の香りが強いせいで花の香りを嗅いだことはない。大きな株がクッションになって車を止めるときの目安になっていた。
そのこたちがが我が家の二大巨頭だったんだけどな…
いつの間にか枯らしてしまった。
定位置のメダカ鉢の横。穴の空いた場所にもう一度植えてみる。
今回購入した苗は、ほんとに小さな苗。お水をやりながらも無くなってしまいそうないじらしくも消極的に鎮座する苗に声を掛けてしまう。
「大きくなってね。今度はちゃんとフォカッチャ焼くからね」
なんて…
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