第8話 一歩

自分でも目を逸らせないくらい彼に惹かれていた私は

「こんなに好きになったの初めてだな〜」と送ってみた


彼と一対一でやり取りをしていると

心臓が今にも飛び出しそうなくらいドキドキしていた私は

普段の語彙力が行方不明になったまま心を落ち着かせるために

友人ともやり取りをしていた


彼は会話の中で私が度々言っていた友人のことや私が体験した心霊体験、

ほんの些細なことも覚えてくれていて

今まで出会ったことのないくらい素敵な人


私の数え切れるほど少数の恋愛で初めて、

本気で中身に惚れた相手。

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