◆運命の人(From 一夫多妻制の許されたこの社会で俺は銀髪少女に唯一無二の愛を貫く)


「運命の人」



時々ね、憧れていたんだ

物語のように

糸が絡み合うように出会う

運命の恋ってヤツに


時々ね、世の中は理不尽でさ

すれ違って、躓いて

上皿天秤うわざらてんびんの上

派手に転んで

舐めたら砂利の味


何度も、何度、アンド、何度でも。

プラスαアルファ 鉄の味がした


「どうせ――」

そんな言葉ばかり繰り返して


糸が絡み合って

もつれて

たぐり寄せて

やっぱり、絡まり

引き寄せられたの




――どうして?





を曝け出すのが怖い

露骨な本音に

きっと君は、目を逸らすから


醜くて

見えにくくて

視えなくて


時々ね、誤魔化したくなるんだ

弱くて

脆くて

淡い期待

全部、壊れてしまいそうで


時々ね、不安になるんです

貴方が幻滅するんじゃないか、って

時々ね、不安になるんです

貴方が背を向けるんじゃないかって


嫌なら言って

呆れたら笑って

無理だと思うのなら

突き飛ばして

それでも君のためなら

変わるって


やっぱり砂利を舐めながら

立ち上がる


上皿天秤うわざらてんびんの上

微妙なバランスを保ちながら

耳元で囁いた



恥ずかしげもなく、さ

バカだよね。

何度も何度も君に繰り返す


脆くて

淡くて

痛くて

想えば想うほどに

苦しくて

絶妙なバランスのなか

釣り合いばかり気にするけれど


このアンバランスな

上皿天秤の上

バランスを保ちながら

何度も、何度、アンド、何度でも。




「君は運命の人」

そんな言葉ばかり繰り返す


不安で傾きそうなら

「好き」って言葉を

惜しみなく 上乗せして


何度も、何度、アンド、何度

プラスαアルファ

そんな言葉ばかり繰り返す







    ――だって君は

       僕の「運命の人」だから。





________________


今回は東音先生 著の「一夫多妻制の許されたこの社会で俺は銀髪少女に唯一無二の愛を貫く」に向けたファンポエムです。


https://kakuyomu.jp/works/16817330664679430020


【あらすじ(作品ページから引用)】

高校時代の彼女の裏切りを引きずり、彼女もできず、独り身のまま12年が経過してしまった俺、石藤良二(29)


気付けば社会は、加速する少子化対策の為、収入要件を満たすものは一夫多妻制が認められるように変化していた。


親に勧められ、見合いをしようとするも、2回連続で、お見合い相手を一夫多妻制を導入したリア充イケメンに持って行かれ、

破談もしくはお見合い自体がキャンセルに…。


もはや、結婚を諦めかけていた時に、なんと10才年下の社長令嬢との縁談が持ち上がり…?!




✩✧✩✧✩✧✩✧✩✧✩✧✩✧✩✧✩✧✩


世の中、ザマァ。NTRが蔓延していますが、東音先生はすごいんですよ。

NTR、ハーレム、嘘コク、供物。

昨今、王道のエッセンスを東音フィルター(敬称略)で濾過すると、あれ不思議。極上のラブコメが誕生するのです。


そして今作は、寝取られ物からスタートするワケです。元カノの裏切りと、タグにある通りに。


ただ社会人をテーマに書いているからでしょうか。

双方、大人として書かれているから。

どことなく、諦めていたり。感情を飲み込む。飲み込めきれず、お酒で暴走したり(笑)


一方、ヒロインのさくらさんは、ため込んだ想いと性癖を(笑)

↑これはぜひ、本編を読んでいただきたい!

主人公に、躊躇いもなく(いや、時には躊躇いながら)向けていくのが、本当に素敵なのです。




そんな素敵なラブコメへのファンポエムですよ。

考え込んでしまった、なかなか難産でした💦


彼、そして彼女は、物語で序盤~中盤にかけて、こんな葛藤があったんじゃないだろうかと思いながら、書き綴りました。


お勧めで大好きな一作です。

ぜひ、東音先生の力作をお読みくださいね。



一夫多妻制の許されたこの社会で俺は銀髪少女に唯一無二の愛を貫く

https://kakuyomu.jp/works/16817330664679430020



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