ふわりと進む、ゆらりと泳ぐ

ふわりふわりと

ゆらりゆらりと

飄々と

方々に

笑ってみせる


全力でやり切るには

ガス欠みたいで

何が何でもやり切るには為には

ほんの少し若くない


口癖のように言い訳を紡いで

眠る気持ちはつぐんでしまって


フルスロットル?

アクセル踏み込む

ところで、最近

君は古巣に帰ってる?


懐かしい顔なら忘れた

どうやら、一人で歩きすぎたみたい


ふわりふわりと

ゆらりゆらりと

曖昧に

蒙昧もうまい

後ろを向いて


ふわりと

ゆらりと

柔らかな時間

受け止めて

抱き締める


君の言葉花束


欠伸まじり

眠たい振りをしながら

「君が好き」と呟けば

なぜか聞かれていたようで


だから、素知らぬ振りを繰り返す


ふわりふわりと

ゆらりゆらりと

飄々と

方々に

笑ってみせる


僕ら、ふわりと進んで

君と一緒に、ゆらりと泳いで


うしなったモノも多くて

なくしたモノも数え切れないけれど


ふわりと進む

ゆらりと泳ぐ


どうか、息継ぎだけは

忘れないで


ふわりと進んで

ゆらりと泳いで


君と一緒に、さ。

ただ、それだけで良いから


ふわりと進んで

ゆらりと泳いで

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