【詩集】Low-Fidelity Poetry ~Lo-Fi. P~

尾岡れき

食(は)んでも食んでも足りない

眠れない夜に

食い潰す時間なら

たくさんあるから


言葉を無造作に

並べてみたら

全部、君だった


思えば思うほど

甘い言葉を垂れ流す

こんなこと

目の前で言えるはずがないのに


気付けば、言葉が溢れてる




好きなんた

隙間いっぱいに

この感情敷き詰めても

溢れてしまう

好きなんだ

好きだから

感情を梳いて

透けないように

武装するのに

少し、油断したら

やっぱり漉かれて

不純物を濾過するように

君に見透かされて


透明な感情

それしか残らない


好きが

溢れて

止まらない

漉かれすぎて

薄くなって


それでも濾過されて

丸裸の感情


眠れない夜に

食い潰す時間なら

たくさんあるって


そう言い訳をしながら


んでも

食んでも

足りないから


そこなしの我が儘ごと

君は全部抱きしめる


好きなんた

隙間いっぱいに

この感情敷き詰めても

溢れてしまう

好きなんだ

好きなんだ

感情を梳いて

透けないように

武装するのに

少し、油断したら


溢れて

もう止まらない


好きなんだ

君のことが

好きなんだ



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