vtuberを好きになったわけよ

私は文学少年青年だった。兎にも角にも本本本。活字中毒過ぎてラー油の原材料まで読み出す始末だ。

 そんな私がVTuber好きになったきっかけはやっぱりうつ病。うつ病はどうしても脳が疲れてしまうので、本をしっかりと楽しむ事が出来ない。文体を見れば分かると思うけど、ネット小説にも触れて来なかった書式だ。

 全般的に機械が苦手で、インターネットにも特に触れて来なかった。スマホで、簡単に読めるなろうやカクヨムにも触れる様になって……。そこには、VRゲームで配信やってみたみたいなのがチラホラ見受けられた。カクヨムでよく見る、vtuberの中の人になって美少女と関わる様になって、皆にチヤホヤされてみたいなやつ。現実的では無いけれど、あれはあれで大好き。

 ベッドから動く気力もなくて、スマホも目が滑る。そんな時、YouTubeで生配信を垂れ流していた。面白い話、コメント欄、明るく振る舞う姿勢、全てがキラキラして見えたし、何かしらコンテンツを摂取しているという感覚が、虚無感から解放させてくれて居た様に思う。YouTubeを初めて見たけれど(YouTuber歴二日)、今までの自分は、大学行って就職してって考えていて、そのレールから外れた事に絶望していた。でも、そうでなくても、どうにかなるさ、幸せになれるさと思えたのはvtuberのお陰だ。勿論、例外中の例外なのは分かっているけれど、画面の向こうでそんな人達が話している事は随分と救いになったと思う。

 お陰で今も生きてます。幸せになれると思って生きてます。ありがとう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る