傷跡

別れを告げた


「もう一緒にいられない」と


自分の口から力なくこぼれた言葉が


キミの心を傷つけたのがわかった


曇り空に昇ってゆく自分の吐息に顔を上げると


張り付くような寒さに


マフラーに顔を埋めて泣くキミの姿が


はっとさせられるくらいに綺麗で


そして


そのあとに微笑んだキミの事が


どうしても


今でも忘れられないでいる

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