さよならのかわりに

夏音

桜の下

あの日


咲き誇る夜桜の下


キミが言った「ありがとう」の意味が


今でも分からないでいる


でも


なぜか思い出す度


キミが呟くように


顔を伏せて言ったあの言葉が


どうしようもなく


キミの優しさを


そして


何より


キミへの愛おしさを今でも


どうしようもなく


心にとどめてる

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