汽舟櫂

青の街

柔らかい色彩を包んだ陽光が私の心に差し込んだ

救いようのない私を瞳の中に閉じ込めてくれた貴方は

向う側のホームにいる


幻実が気持ち悪いくらいぎらついて

現と昔が絡まっちゃて

知る事を怠けた私は

瞳のないプラットホームに立ち尽くした


感情の波に呑み込まれあなたの残滓を追い続ける

指がぬくもりを求めている

心が慈雨の癒しに飢えている


透き通った純潔白い星の光が私の指を惑わした

たまの中に乱反射する浜の沙しゅじんは此処にはいないよ?


勝手に私の心をかすめ取った。愚かな人はね







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