ボツネタアーカイブ...略してBA(

@M_Yuuutsu

ボツネタ・トイ☆トキ!

ボツになる理由は「頭脳戦を書けるほどいい頭脳が持ち合わせていないため」


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 人の世にある日、一柱の神が突如現れた。


 「それ」は問いの神である。


 誰でも行方を掴めずにして、誰かの前に突然現れ、問いをかける行為を繰り返す超越存在。


 あまねくモノに問いを掛け、あらゆる問いを解き明かすその存在は、自ら出す問いを解答する者には褒美として望む「」を何一つ与えることが出来る。


「答え」には、記述通りに前提を揃えば、例え物理法則や数学、ロジック的にまで矛盾があったとしても必ず結果に辿り着くという絶対的な力がある。


 その代わりに神の問いへの挑戦に失敗する時は、世界から一つの「答え」が取り上げられる。恐ろしいことに、料理のレシピから数学の公理まで、例えそれが人類にとって周知のものだとしても、「答え」として取り上げられた最後、前提から結果に繋がり、証明に至る過程の説明ができなくなる。


 こうしていくつの「答え」を手に入れ、いくつの「答え」を失い、混沌を極めていた世の中で、つい一人の解答者、後に勇者と呼ばれる青年が、解答成功の褒美としてそれを要求した。


 「お前を封印する方法」だと。


 それすらも快く与えた問いの神はこうして己の絶対的な力で「問いの迷宮」に封印されたが、それは終わりではない。


 例え閉じられても、電話を通じ、メールを通じ、テレビを通じ、夢を通じ、あらゆる手段で世界に問い続ける問いの神、その力は未だに健在。


 何も終わっていない。


 問いは終わらない。


 やがて「問題を解く方法」という「答え」まで失ってしまった。


 それでも終わらせなければならないと、問いを終わらせるために、封印の地で、「問いの迷宮」は今日も人間が挑み続ける。


 …のはずなのに、「問題を解く方法」を失ってから何十年も滞った問い解きが成り行きでやり遂げてしまい、何故か希望の光として祭り上げた私達「梅蘭竹菊」4人組が、人類の運命を担うハチャメチャ冒険物語が始まる?!


 こんな小娘達に?


 人間ヤバくねぇ?



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 日本麻雀の競技ルールでは使わない「梅蘭竹菊」という「花牌」(もしくは「外れ牌」)のイメージが与えられた主人公たち


梅星うめぼし セイバイ

 おかしな名前でよくからかわれる。何考えてるかご先祖様と両親。

 「答え」が奪われ続けたせいで年々温くなってきた高校入試のペーパーで突如現れた「問い」を直感と気合と運で問いてしまい、「問題を解く方法」を取り戻した偉業を成り行きで成し遂げたJK予備役。


龍井たつい らん

 『龍井茶』という有名な茶葉なネタになって、ついたあだ名は『ランチャー』。

 今まで何度も「問い」に迫られた場面があったが何故か毎回毎回回避ができた奇妙な体質の持ち主。口癖は「私に質問するな」。

 セイバイの幼馴染。


竹野たけの 美香みか

 昔父親の知り合いの風水マニアのおじさんに「五行で特に土の気が多い」と言われ、その後父親が漏らした「竹野美香土か」という親父ギャグのせいで拗ねたエピソードがある。それから風水と親父ギャグが大嫌いになったちょっと不憫な娘。

 セイバイと同じ入試現場にいたため偉業達成の瞬間を見届けた。


多裁おおだち 菊理きくり

 普段穏やかな性格をしているが、間違えて苗字が『多裁たさい』呼ばわりされたら大和撫子から般若に変貌するシーンが見られる。

 ただ苗字どおり多才の持ち主で、この「答え」が多く奪われる御時世の中で珍しく色んな雑学を嗜んでいる様子。

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