異端児

しー

混乱

もし、今日僕が真実を話したらみんなどんな反応をするだろう。想像することが怖いな。1人になってしまうのではと…


俺はあの人を守れているのだろうか。あの人が泣かない、泣くことのないよう行動できているだろうか。もう…君の泣き顔を見たくないんだ。笑っていてください。


あの日から俺は…この気持ちと共に生きている。復讐心と共に…偽りの俺と共に。


一生大切な人を守れる力を手に入れたい。絶対に入れてやる。あの時のようなことがないように…俺が変えてやる。今の俺が、全てを…知っている俺が。


2人と離れるのは辛い。でも目的のため、見つけるために俺は1人で歩むと決めたんだ。


あの人を見返す。いやこっちを向かせる。そのためにここで力をつける。どんなに辛くても。


母さんのことを最期まで…全力で助けようとした父さんみたいに…なりたい。父さんも含め苦しむ誰かを助けられるよう生きる希望を与えられるよう。


人に聴かせるには他人を知れと言われた。1人だけの感情ではなく誰かと共有する感情を知れと。


この子たちが持つ可能性を最大限に引き出せるよう全力をつくそう。


問題が山積みだ。笑えるほどにな。あいつらがこれから歩む道をできるだけ整備するため…1つでも多く処理するしかないな。


俺は…たちは人を不幸にする存在らしい。誰からも嫌われる。俺はそれを変えたい。


人から好かれる自信がある。でも私からは…ない。光の反対には影があるの。それを知っている。


引きこもれば良い問題ではない。ただ、ここにいると証明する最善の方法がこれしかないのだ。


あの子は笑っているだろうか。どうか次会うときまでには…笑顔で…


幸せそうにしているあいつは、俺の茨道を知らない。


兄がいる。目の前に写し出されている。初めて見た…この人が僕の存在を知らない兄なんだ。


今はここから抜け出すことだけを考えよう。


この力を出すタイミングを間違えてはいけない。出す瞬間まで…救ってくれたこの人たちに最大限の恩返しを。


世界が動き始めた。同時多発と言えるほど急にいくつもの事件が起き、将来を担うものたちが動く。大丈夫。もう同じ過ちは歩まない。そのために力を使ったのだ。信じよう。

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