第37話踵の返し方

夢が破れた時の踵の返し方が心情を置いてきてはダメなのだと分かった。


 新しい何かが、意中にあればこそ自らを裏切る所作を新しい脳波で行う事こそ進化系だと分かった。


「今日は最後の烏丸まで、保育園に退職のご挨拶なの。貴方は?」


満員電車は少々揺れようが、ふらつかない。


 それは美幸が僕をギュッと抱きしめていたから安定感があった。


 こんな安定感は、久しぶりだ。


美幸との高校生活は、知らぬ間に支え合う人と認識していたようだ。

 無意識に・・・。

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