第29話ずっとずっと好きだったわ

泥酔していた美幸は、構わず、「好きよ、ずっとずっと好きだったわ。」

 うわ言の様に呟く。

「止めておけ美幸。」嗜める父親・・・。


「どうやらあんたの事が好きらしいが、ワシは認めないぞ!」


釘を刺した様だが、美幸が泥酔しているので僕は初耳だった。


 しかし、「ハイ、分かっております。」


とだけ答えて前を向いていた。

「ここで降りろ!」

 いつの間にか眠っていたらしい。

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