天才少女と落第名家の学園的異能学
@sinomiya_katai
プロローグ
夢を見て生きていく人生を人は誇り、夢を叶えた瞬間を人は称える。
夢を見すぎた人間を人は蔑み、夢破れた瞬間を人は貶す。
小さいころ、私もよく夢を見ていたことがある。誇らしい人生という物を、称えられる生涯という物を。
ただ、あくまで見ているだけだった。見ているに過ぎなかった。見たまま生きることも、見すぎたまま沈むこともない。あくまで見るだけの物であり、エンタメの向こう側だけで語られる夢物語。
夢を語る主人公になった者たちが言う。そんな人生は惨めだと。
誰かの語る夢が、私の綴ってすらいない物語を否定する
結局のところ、人生という舞台で誰かが語る夢物語というのは、自らの夢を語る物ではなく、夢死を許さない者が語る物でしかない。
だからこそ、私はそんな舞台役者たちが嫌いで嫌いで
第四の壁の向こう側から魅せられているだけの自分が、大嫌いでしょうがない。
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