第10話 娘との関係性

9歳の娘から不意に手紙を貰った。


「勉強を教えてくれてありがとう」と

書かれていた。


幼い時の手紙は

「遊んでくれてありがとう。」

確かに熱を入れて娘と対応してる部分を

的確に伝えてくれている。


母として、食事や遊び、生活指導、

医療面などいろんな面で対応している

はずなのに、それだけしか

できていないかと落ち込むこともあるけれど、

それだけでも一生懸命頑張ってるんだなぁと自分で自分を褒めなくてはとも思う。


自分の親にしてもらえなかったことを

娘に返してるそんな気がしてならない。


だんだんと放課後も友達と遊びたいと

言い始めた。


少しずつ少しずつ親子として

離れていくのを感じて、

寂しい反面、接し方は

これで良かったのかと切ない。


今の年齢でしてあげられることを

そっと見守って支えていくしかない。


悲しみがあふれてくるものだ。 

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