シンデレラは私だ!

みどり

第1話 自分の気持ち(1)

とある春の平日・・・現在、俺佐藤はじめは一人で学校へ登校してる最中の高校2年生だ。

俺はとある女の子に恋している。

その子は笹木恵理香。学校では学年1の美少女と言われており顔がとても整っており誰にでも優しい。そんなところに惚れてしまったのだ。

「おはよー、はじめ君。今日も早いね。」

ふと、その恵理香が声をかけてきた。彼女とは幼稚園の頃からよく遊んでいたのだ。いわゆる幼馴染みというやつだ。しかも親同士でもとても仲もよかった。そして笹木と同じくらいよく遊んでいる子がもう一人いる。その子とは・・・

「おはようございます・・・はじめ君。」

そう、この子だ。名前は相川あい。

笹木と比べれば顔は整っている方ではなく本人もそれをコンプレックスに思っているのかいつも自信なさげである。本人は知らないと思うがいつも俺や笹木と一緒にいるので笹木とよく比べられ、裏では学校では「学年1の美少女のおまけ」とまで言われている。その言い方は俺は絶対しないししてるやつをみかけたら腹が立ってしかたがないと思う。

そして学校に着き相川とは別のクラスなので別れる。

去年は3人同じクラスだったんだけど先月クラス替えがあり相川とは別のクラスになった。

そして笹木とは同じクラスなので一緒に教室に向かいながら言った

「今日の放課後時間あるか?ここでは言いにくいんだけど話があるんだ。だから教室に残っててほしいんだけど...」

「うん。今日は予定もないから大丈夫だよ。」

「ありがとう。」

そう、今日こそ告白すると決めていたんだ...!だから日和って逃げたらいけないから前もって時間空けてもらおうと思ってこのように話した。

そして教室に着くと笹木はすぐクラスメイトのみんなに囲まれている。

学年1の美少女と言われるくらい人気のある子だ。こればっかりはあんなにたくさんの人たちの相手できるのはさすがとしか言いようがない。

そしてフッとメッセージが届いてることに気がついた。

相手はさっきまで一緒に登校していた相川だ。

「もし、今日の昼休み時間あるなら校舎裏に来てほしいです。予定あるならこのメッセージは無視してください。」

相も変わらずひねくれてるなぁ。こんなこと言われたらなんとしてでも行くしかないじゃん。「いいよ、予定はもともとないから」と相川に返信する。

そして昼休み。待ててはいけないと思い、昼飯は食わず急いで待ち合わせの校舎裏に来た。

さすがに急いできたからまだ相川来てないかと思ったら後ろから声がした

「私から呼んでおいてくるの遅くなりました。申し訳ございません。」

相川だ

「気にしないで。俺も今来たばっかりだし」

「ありがとうございます。そして私がはじめ君を呼んだのは大切なことを言うためなんです...」

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