第9話 サプライズ
「ふふふ・・・」
笑い声が聞こえて、振り返った。
「えぇっ・・・?」
俺は思わず声を出した。
可愛い君の笑顔を見つけたから。
大きな瞳を小さな手で隠すように。
白い歯をこぼす笑顔が俺の胸をキュンと、させていた。
「ふふふ・・・」
君は微笑みながら近づいてくる。
戸惑う俺の胸元で見上げながら囁くように言ってくれたね。
俺はその言葉を一生、忘れないだろう。
「山田さんって・・へん・・・」
瞳に散乱する小さな光が綺麗だったと、今も思うのです。
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