第2話 プクプクのホッペ
川沿いのコンクリートの歩道に春の日差しが反射して。
まっ白に見える直線にヨチヨチ歩きのプクプクした影のシルエットが揺らめいていた。
オイオイ。
転ぶぞ、あぁ・・・ヤバイヤバイ、本当に転ぶぞ!
ほぅら。
転んだ。
びぇ~ん!
泣き叫ぶ子供。
俺の胸は。
キュンキュンして。
駆け寄って抱きしめてやりたかった。
・・・けど。
「あらあらあら・・・」
すぐにママさんが抱き上げる。
涙で滲む坊やの瞳は。
瞬く間に、安心の色に染まる。
俺は安堵の気持ちと共に。
その、プクプクのホッペにチューしたかったと思いながら。
未練気に。
散歩を続けるのだった。
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