「ねえねえ」

夜、突然ぼくの部屋を姉がたずねる。

なんだろう、早く寝たいんだけど。

「なんで、昔の絵って、ヤナギばっかなの？」

ヤナギばっか？

「ほら、昔の絵って、いっつも川岸にヤナギの木が植えられてない？」

ああ、そういうことか。

ぼくは納得する。姉はいつも、こうして突然疑問を抱き、ぼくに質問するのだ。

「ねえ、どうして？どうして？どうして？」

姉が、ぼくの肩をゆらした。

しかたない。ぼくは理由を説明した。早く寝たいからね。

Ｑどうして植えられているのか？

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