【月曜日 08:03】壊れた俺に信頼の消えた少女達が未来を知ったらしく今更戻ってくる。
少し復活したエアコン
第1話
俺の人生は地獄のような物だった。
虐め、虐待、育児放棄、そして冤罪事件
ずっと大切にした義妹、幼馴染、クラスメイト達に信頼を完全に失い孤独になった。
そして、そんな孤独の中で、俺は更なる地獄を体感した。
________
「・・・雪」
「ごめんね、お兄さん。」
大切な人を、絶望の中から友に歩んでくれた唯一の幸せだった。のに
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
もう何かも失った。
________
生きる気力なんて、ほぼない。でも、前に雪と約束したことがある。
【私が死んでも、自殺した許さないからね。もしそうしたら死後の世界で永遠と無視するから】
それは怖いので、俺は自殺だけはしないようにしていこうと思う。
でも、出来るならもう何もしたくない。
だが、
【私はお兄さんが人助けをするのが好きだし、どんなことがあってもそれだけは忘れないでね】
そう言われてるし、どんなことになっても人助けは続けようと思う。
「・・・」
まぁ、でも今は居るだけで義妹やみんなに迷惑をかけるだろう。
だが、それもまた、
【お兄さんはちゃんと学校に行ってね。例え虐められててもいつかは義妹さんも含めて仲直り出来るかもだし】
約束して居る。
だけど、俺には無理だよ。流石にそれはもう。十分過ぎる程、俺の方から奴らを嫌っている。
まぁ、でも約束は約束だし、するだけして仲直り出来ない仕方ないだろう。
「・・・お兄ちゃん」
急に部屋に義妹が入ってくる。
「・・・どうしたんだ」
「・・・っ」
泣いて居た。何故か義妹は泣いて居た。理由が全く不明だった。少しまでは俺を見たたびに死ねと言って居たし・・・
「・・・お兄ちゃん、その・・・この1週間はどこに行ってたの?」
1週間どこに行って居たのか?と聞いて来た??何故だ??
いやさっきの涙から心配をされたのかと思ってたが違うな・・・
これは単純に俺が何か事件を起こしたのかと思って居るんだな・・・
「・・・別にどこでもいいだろう」
とりあえず義妹がどう思って居ようが、言いたくない。
「・・・そうだよね。私にも言えないことたくさんあったよね」
どう言うことだ??怒らないでまた涙が止まらなくなって居る?
「お兄ちゃん。」
そして義妹は俺の方に向かってくる。
「もう一人にしないから」
そう言って、俺に抱きついてくる。
「もう一人にしないから。ごめんね。ごめんね」
理解が出来ない。心情が余りにも不明だ。
何やら、辞めてほしい。
辞めてくれ
「離れてくれ」
「・・・ご、ごめん」
どうして、だよ。どうしてこんなすぐに何だよ。辞めてくれよ。まるで、雪が死んだから代わりみたいに・・・
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