空は灯に包まれ

ありとあらゆるものが

ゆっくり流れてゆくのを

穏やかな眼が

見つめている


ぽつ、ぽつ、と

弦の弾かれる音がきこえるだろう

しずかに

なんの気なしに

誰のためでもなく

誰のせいでもなく


銃弾に斃れる者

ごみ屑を頬張る者

春夏秋冬

残忍の刃に血は渦まき

暖かな日差しに花が開く


穏やかな眼は

ただ眺めている

あらゆるものが

ゆっくり流れゆくのを





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