第6話

ここまで読んでくださった皆様、ありがとう御座います。

作者兼主人公の双葉紫明です。

わけあって、今は五十嵐イガラシです。

さて、ここまでの筋立ては思惑通り。

このあとの展開として、僕が五十嵐になった時何を起こすべきか?

単純に、何かエライ事が巻き起こるか、何も起きないか。

着想段階では、お読み頂いてわかる通りこれもセックスにまつわる話ですので、僕が五十嵐になってまず全裸、それは徐々に周囲に伝播し、まるでゴーゴンみたいに見る者を全裸にしていき、工場内完全五十嵐化、なかでもモリシタさんは狂喜乱舞してフル勃起でタオルをめちゃめちゃに巻き上げながら走り回り、それを五十嵐の始祖鳥である僕が超光速で畳んだり整理して収める。

五十嵐になったみんなは虚飾を脱ぎ捨てた時、虚飾を重ねた歪みを自己と取り違え、大なり小なり鬱屈した気持ちを抱えていた事に気付き、男はちんこ、女はおっぱいを大中小様々にころころ、ふるふる、ぶるんぶるんと揺らしながら活き活きと働き始め、休憩時間には男女が裸相撲、爆乳ちゃんにぼいーんと弾き飛ばされる男、前から気になっていてまぐわいに発展する男女、最後はモリシタさんもすっかり落ち着いてミュージカルやオペラみたいに歌い踊り、バレエみたいに飛び跳ね、フィギュアスケートみたいにくるくる回りながら仕事を楽しみ、結果作業効率が上がりそれが徐々に外界へ浸透し、五十嵐イズムが勃興し、一億総五十嵐時代の幕開けの扉を開き階段を上がる。

そんな凡庸なビジョンに軟着陸させるつもりだったのです。

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