第101話 第3層テストプレイ-痴女でもステディ-
第3層での初戦闘を経て、我らは幾つかの小島を探索した。
※ジャイアント・トード戦を除く、あれはスペクトの着替えを覗こうとした不届きな蛙どもを蹴散らしただけじゃ。
わかったことは、ふたつ。
ひとつの小島につき1回か2回、玄室戦が発生する。
また小島には2艘または3艘の小舟があり、それぞれ行き先が違う。
最初の舟の行先が左寄りだったので、我らは左手の法則で動くことにした。
……そう宣言した時のスペクトの嬉しそうな顔よ。
得意げに迷宮における左手の法則の有用性を語っておったわ、早口で。
貴様、その迷宮に対する愛情を、もう少し身近な人間に向けてみんか?
探索とは別にわかったことがもうひとつ。
対多数においては、
破損確率10%と言っておったが、未だ壊れる様子はない。
そして対個人においては、
そして防御面においても、
装備しているのは
対多数、対個人、そして
前衛としては、文句のつけようもない。
また探索においても、有用だった。
そして何より
流石、二つ名持ちの冒険者だけのことはある。
痴女でさえなければ、実に
痴女でさえなければ……。
「それにしても、召喚体の
ラーラ・マズール師の剥ぎ取り作業を見ながらクヴィラが疑問を呈す。
クヴィラの
一時的に受肉しているとはいえ、迷宮内の
倒して一定時間が過ぎれば、死体は跡形も残らず消えていく。
「それは迷宮から
スペクトが嬉しそうに語る。
「召喚された
スペクトの解説はなおも続き、召喚できる
「ですから当然、この第3層『水没遺跡』では水棲系あるいは水陸両用の生態を持つ
やたら早口で……。
だから、その迷宮への好奇心をどうして我に向けてくれないのか!?
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