063 研究者の責務
大きな戦争が終わった。
空を見上げため息をつく。
足元の水たまりに小石を投げると、映っていた月が崩れた。
これからどうしよう。
研究費は縮小するだろう。
だが観測と記録は継続する。それが学者だ。
ペンとノートがあれば大概の事はできる。
戦争の結果、月は砕かれた。
その影響は計り知れない。
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