009 陰キャバス

眠っていると、胸の息苦しさを感じた。

『あの…、ボクが見えてますか?』

胸の上のソレは、頭の中に直接話しかけてきた。

「見えてるし、聞こえてる。なに?」

『あの…、精気を吸わせていただきたいのですが…』

「キモ!ウザ!消えろ!」

『ひぃッ!』

ソイツは二度と現れなかった。

何だったんだ?

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