006 諦念退職
『三年やってみましたが、無理でした』
『会社の変化も無く、自分の成長も感じられません』
『退職代行を利用したのは、一言たりとも言葉を交わしたくないからです』
直筆で便箋に書き付けられた退職者の言葉は、その想いが筆圧に籠められていた。
古い体質の社長は激高したが、当然の帰結だと思った。
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