同人誌は資源回収に出して大丈夫

 水曜日入院、木曜日手術、金曜日退院の私です。

 初めての入院で何をしていいか分かりません……あと気温が急に上がりすぎて帰る時服に悩んでいます。

 明日何着て生きていこう。


 今回はごく簡単な手術らしく命に関わることはないらしいのですが、鬱で不安障害の私にとって些細な事でも死を連想します。

 それを大丈夫、大丈夫と言い聞かせながら、何とか平静を保って支度をする感じです。


 ところで、皆さん家族に見られて困る物はありますでしょうか。

 私はあります。

 専門の古書買取などで随分処分しましたが、所謂同人誌です。そのうち半分はエロ本です。

 自分で出したのと、あとは人様が書(描)かれたご本……手元に残ってるのはそれはもう宝物です。


 これは、私が死んだら夫が処分する事になるんだろうか……


 いっそ火葬の時に棺に入れて欲しいくらいですが、本は基本的にNG、特に分厚いものは燃え残るため入れて貰えないそうです。

 どうしても、という場合は切り分けて好きなページだけ入れるとか、そういう工夫が要るそうです。


 となると、やはり生前に処分すべきかな、となります。


 紙問屋勤めの夫に聞いてみましたら、同人誌もしょっちゅうリサイクルで回収されてくるそうで、

「紙の箔押しとかPP加工とか、ホチキス止めとか、仕様も色々あるけど平気なの?」

 と聞いたところ

「全く問題ない」

 とのこと。見慣れているので従業員の方も誰も気にしないそうです。

 特に古いものが多いそうで、古本屋でも引き取って貰えないので非常に多いとのこと。

 そして、誰も気にせず圧縮され、コンテナに積まれ、溶かされ、無事また新しい紙として生まれ変わるそうです。


 何となく安心しました。

 私が死んだら同人誌は古紙回収に出されるかもしれないけど業者さんは気にしないらしい。


 もっとも、同人誌によっては処分方法まで指定しているものもございますので、そのあたりは作者様のご意思を尊重されてください。


 一番いいのは同人誌専門の古書店に引き取って貰う事ですが、爆発的に流行ったジャンルほど古いものの引取りは拒否されたりするので、難しいところです。


 とりあえず、私はまだまだ死ぬ予定はないぞ! とポンコツなメンタルに言い聞かせて、宝物は宝物のまま、もうしばらく大切に持っておきたいと思います。


 最後に、印象深かった夫の言葉で締めさせて頂きます。


「月イチくらいで軽トラいっぱいのエロ本持ってくる老夫婦とかも居るし、同人誌とか誰も気にしないよ」

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