ツインレイ ~死んだ僕と生き返らせた君~
にーろ
第0話
「あら、そこにいるのは誰?」
「……貴方随分と帰りが早かったのね」
「何かあったの……?」
「…よく見たら、二人一緒に来たのね」
「……あぁ、そういうこと……」
「お互いを助けようとしたのに一緒にここまで来ちゃったのね」
「しかも、そっちの子は今にも消えかかりそうな所を貴方が必死で止めようとしている」
「普通なら『執着』と片付けて切り離すけど、そういう訳にもいかない」
「そもそも、こんな
「あぁ、再結合と言うのは簡単に言うと『一度役目を終えた魂がバラバラになって別々の魂たちと一つになる』ことよ。まぁ、これは私が勝手にそう呼んでるだけだからそんなに気にしないで」
「でも、このままにするわけにもいかないわね……このままじゃ共倒れよ……」
「大丈夫、そう心配しないで」
「ちゃんと助かる道はあるわ」
「それは貴方がこの子を、魂の欠落を補うのよ」
「なんて言えばいいか、そう、貴方がこの子を孕み、育み、産むのよ。まるで母親みたいにね」
「あら、魂に性別なんて関係ないわ。助けたいなら、その子を守りきることよ」
「……けど最初にやることは『ゆっくり休む』こと。ここにいる間は私が面倒を見てあげる」
「そう、何も心配しなくていいわ。ゆっくり休みなさい」
「子守唄くらい歌ってあげたいけど、生憎一つも知らないのよね……」
「だから、私が最近知った歌を歌ってあげるね」
「…ラ~ラ~♪」
「力いっぱい駆け抜ける~けど♪」
「思うように行けてるかな~?♪」
「焼きつく光の行く先♪」
「光から逃げる影の存在♪」
「すぐに分かるさ♪」
「共に行こう♪」
「速く~♪」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます