呪文(第4話より)

 パソコンの前に座っていても、何も思い付かない。


 だが、お風呂に入ると思い付く。


 しかし、お風呂ではメモを取れないので、忘れないように、


『料理、そうだな、ミヤタロ逆、屋上おくじょう泥水……』

(訳:料理シーンを追加する、『そうだな』というセリフを消す、ミヤとタロが部屋に入る順番を逆にする、屋上から泥水がいて止まらないという設定にする)


 といったなぞ呪文じゅもんとなえながら、もうスピードでお風呂を上がる。

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