それがたとえ決まりでも

 冬になって毎年恒例の雪が降り、どうしても外せない用事で車を運転していた帰路、真っ白な道でハイビームに照らされた道の先に突然人のようなものが出てきて、それが一瞬で消えたので轢いたかと思って外に出ても何もなく、そういえばその人影は経帷子を着ていたような気がして雪の中で経帷子は保護色だなと気づき、同時に心霊的な驚かし方どうこうよりも歩行者としての安全管理について問いただしたくなった。

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