お暇なら一服いかが

 寝付けないのでベランダで煙草をふかしていると通りに白い服の女が立っていることに気づいて、そいつがこちらを見て手を振るので思わず振り返してしまったのだが、その途端、女の首が目の前まで伸びて柔らかく笑いつつ挨拶をしたと思うと他愛のない世間話を始めて、煙草を強請るので咥えさせてやるとまた微笑んだので、良い話し相手が見つかったと思いつつ、今は盆だと気づく。

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