考慮事項:自業自得
突然顔を見せなくなった先輩を心配してアパートを訪ねれば当の本人はケロッとした様子で俺を迎え入れて、なんで大学来ないんですかと問うても曖昧な返事を返すばかりなので適当に買い揃えた中から酒を出して酔わせると、俺あの心霊スポット行ったんだよ、そこで死んだんだよ、見つけてくれよと泣き始め、どういう冗談なんだと先輩を見ると真顔でこちらを見つめていて、変わらぬ声色で見つけてくれよと繰り返す先輩と俺の腕に立てられた爪の痛みになりふり構わず逃げ出した翌日、再度尋ねるとそこはもぬけの殻で中身の残った缶だけが転がっており、俺は先輩の死体と自分の命を天秤にかけるものか迷っている。
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