第11話

明日は私の誕生日なのだけど、誰もそれを祝ってくれない気がするのは、明日がまだ誕生日ではないからで、僕の誕生日は本当は明後日12日なんだけど、それでも僕の誕生日を祝ってくれることはないような気がしなくもないのだが、明日は僕が法律上21歳に成る日であるのは変わり無いし、じゃあ誕生日って一体なんなのだろう、何のために祝うのだろうと答えのでないくだらない問いをグルグルとふわふわした意識の中で回転させ続けている。

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