第14話 異世界同盟任務式
翌朝、僕らは城へ行った。
王様から「二条とイケ。今回はガヤ王国との異世界同盟締結を頼む」と言葉あり。
僕らはパブロ真似て、騎士としての挨拶を黙ってした。
がイケは、キャロル姫が気になるらしく。チラリ見て。
「王様、このイケが必ず、任務完了してきます。」言い切る。
僕も「任務遂行に全力を尽くします。」とアピールした。
パブロが頭を抱えた。
あー、やってしまったと言いたげだ。
「二条、イケ、この国では王様との約束は絶対だ。口にしたことは必ず実行だ。できなかったら消滅する。
いや、この国の魔法がそうさせる。瞬時に消えてなくなるんだ。だから普段は黙って頭だけを下げるんだ。悪い、早く教えておくべきだった。」
「パブロ、早く言ってくれよ。」
「この任務、完了できなかったら、僕ら消滅?二条、嫌だよ。これじゃ、学校で授業を受けていた方が、ましだ。二条、まだ彼女もできていないのに消滅なんかいやだよ。」
「イケ、そうだな。僕も消滅なんか、したくないさ。まだ上崎に告白してない。それに任務さえ完了すればいいんだろう。僕らならできるさ。退屈な学校の日常より命がけのスリル。こっちの世界の方が生きている実感ある。
それに、僕らは強い。そうだろう、イケ。」
「そうだな。」
僕らの間にパブロが入る。
「ありがとう二条、イケ。」
王様が「2人とも頼もしいな。しかし今更だが、君達はこのベルガル王国に到着した時にすでに『任せてください。』言っていたぞ。」
僕らはハモって
「王様、早く言ってくださいよ。」
僕らは、笑った。
「それに今回の任務には娘のキャロル姫も同行する。」
「えーーー!」イケが叫ぶ。
王様が咳払い「イケ、君の能力は理解している。
キャロルには手を出さないように。」
パブロが「王様、キャロル姫には魔法が効かないんですよね。異世界人をいじめてはいけませんよ。」
「そうだったな。つい娘が可愛いものだから。」
王様の横に座っていたキャロル姫が大きくジャンプして僕らの前に剣を立てた。
「ヨロシク。キャロルよ。私の足手まといには、ならないでね。異世界の高校生。」
キラが「こらキャロル、せっかく騎士団のスカウトに応じてくれた2人を脅さないの。一緒に旅する仲間でしょう。」
僕はキラに「姫に失礼だよ。」
キラが「いいのよ。私が姉だから。」
えっ?キラも姫?
この王国は、女系が強いようだ。
出発ゲートパトリ。
パブロが「妹も頼む。」バタバタと
僕ら4人空間移動に出発した。
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