第9話 キラ可愛い系降臨

パブロが「うまい店がある。肉だ。行くぞ。」

「ウォー!やったメシだ。」

城下を歩きながら、僕は屋台の数の多さに目移り。

確かにパブロが言ったように、この国は豊かで平和な国のようだ。人々の表情も生き生きしている。

そして「あ、キター!!」支払いはお金ではなく、空間に浮いて表示されるステータスボート。お金の数字が動いている。

さすが異世界。「二条、見たか。」

「見た見た。」

「さすが異世界。と言うことは?パブロ、魔法は?」

パブロが「魔法?みんな使えるさ。あの小さな子どもをみてて。」

子供は飛んでいる蝶を手のひらから放たれた魔法の光で動きを止めた。

駆け出し、空中で止まった蝶に手を伸ばした瞬間。蝶は飛んでいった。

「あの子供は小さくて魔法力が弱い。蝶を完全に停止できなかったようだな。

それにあっちのおばあさん、野菜を買い物カゴに魔法で詰めている。運ぶには運搬魔法を使う。基本、カラダの筋肉はこの世界ではあまり使わない。

しかし我々騎士団は魔法と筋肉バランスよく使う。とりわけ基礎体力のトレーニングは、もちろんありだ。」

イケが「えーっ、できれば、そこは魔法だけ使いたい。」

パブロが「そうだな2人の能力データーは騎士候補スカウト時に確認済みだ。イケ、二条ともに平均値をはるかに超える運動能力だった。

それに魔法適用能力も異世界人にしては高いデーターだった。特に二条、お前は前の世界でも魔法を使った痕跡データーがあった。

使えるな。」

イケが「二条ずるいぞ。」

「待て、誤解だ。自覚はない。パブロ、その情報は47%内のフェイクだ。」

イケが「そうだな。二条が魔法使えるなら、テストで31点取らないよな。」

「そうだ。イケ、見たな。古典は基本苦手だ。活用形ムズい。イケは点数良かったんだろう。」

「もちろん。98点さ。」「イケお前こそ、ずるいぞ。」

「ほんとお前達、仲良いな。」

「ちがう。」

「そうだ。2人に説明するのを忘れていた。2人とも右手をかざして。」

目の前にステータスボードが浮かび上がる。

「そのボードが個人の基本情報だ。」

僕の魔法値にエラー。表示不可。?

突然、可愛い系の女子が僕のステータスボードを覗き込む。

いい香りだ。僕のハートがズキンと突き刺さる

彼女は上から順に「ふーん。」すべて見おえて「君、名前は?」

「二条」

「よし、覚えたぞ二条。」

パブロが「二条、イケ、彼女は、強いぞ。我々騎士団の副団長のキラだ。」

「えっ?副団長ーーー!」

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