第22話 ヘイト創作でしたくないこと
高校時代、文学研究部でした。
実質、その中身はアニメ研究会でした。
中学時代に、兄メディアの大賞に小説を応募したとか、そういう子ばっかりの部活に所属しており、一年生の頃は、放任主義の女性の先生が顧問だったので、かなりのやりたい放題でしたね。
部活の借り教室の部室にアニメの同人誌持ち込んで回し読みとか。
その子達の大半は、当時M市のE中学から来た子で、E中出身の同人女達が、部長職とかとは別に、部活を仕切っている状態でした。
そして、当時は同人アンソロ隆盛期だったのですが、サンライズは基本的に同人に反対で厳しい所だったので、BLには本当きっつい態度で臨んでいたらしいです。当時のジャンルの同人アンソロを何冊か持っていますが、全てBL厳禁です。
その子達はサンライズのその姿勢を見習ったというのとも違うのでしょうが、一次BLはありだが二次BLはない!! と強い口調で言って回り、中学時代は某☆矢に明け暮れた私は「?」
どういうことかというと、彼女達は今で言うところの夢女子で、サンライズのその作品のメインキャラに全員、自分=キャラの女の子達を配置して、カップリング作って、駆け落ちしただの子供が出来ただのそういう妄想に耽る日常だったんです。
そこに部活で遭遇した、☆矢同人アンソロ女のわたくし本当に異次元を見たような扱いを受けましたね。私は、☆矢の美麗な801だったら何でもいいという態度だったし、夢女子という概念に遭遇した事もなかったので、あっけらかんと自己投影女子キャラと主人公の間に子供が出来て、その子はこんなに可愛くてという弾丸トークする女子達とどうコミュニケーション取ったらいいかわからなかった。
※ サンライズがBLに厳しいのは本当の事ですが、夢女の自分=キャラと主人公の恋愛結婚出産物語や不倫駆け落ち物語に温かい目を注いでいるかどうかは知りません。
一年生の頃、その野放し部活には、それでも、私以外に強烈腐女子のHちゃんという子がいました。
そのHちゃんは、E中学校の女子達も遙かに高い画力と(文学研究部だが……)、同人誌収集能力(文学研究部だが……)、そのほか独特のセンスやユーモアや、まあはっきり言うけど、E中女子よりも、私から見て同人女として大人で完成度が高かった。
特に、腐女子キライとか、BLダメとか、中学出たてぐらいの女の子達がそう吹聴して固まっている中で、ブチっといったのか何か知らんけど
「ごめんね、私BL好きなのよ! ××は受けなのよ!!」
などと、はっきり言う事が出来る上に、その通り、自分は自分でBL活動したり作品やイラストかいたりしていたんですね。
実際、部活の中では誰よりも絵がうまかったし、E中以外にも友達がいたので平然としていたらしい。
それを面白く思わなかったのがE中のNちゃんで、何をやったかというと、
「これ、私がみんなのことキャラクター化して書いた小説だよ~」って、みんなのことをアニメ調ファンタジー小説に書いたといって、部活内回覧したんです。
なんだろうと思って私が見てみたら、私の出番は一行でした。しかも、名前が変で、性別も男になっていたww
というのは序の口で、どういうことかというとね。
まあここまでの流れでわからない人もいないだろうが。
ある程度のフェイクこみであらすじ紹介!!
部活がどこかの王国の軍隊になっていて、E中の女の子達はその中でも特別な美少女特殊部隊。これから特殊任務で、部隊で行動するときに、E中美少女部隊を妬んだHちゃんは自分勝手な行動で情動出勤して、盗んだ武器と装備で走り出し、任務を邪魔して敵にズタズタにされ、それを華麗にE中美少女が助け出す。
そこでHちゃんが「自分の好きなことをやって何が悪いのよ!!」と喚くと、E中たちが華麗なる説教。
「自分が好きなこと、やりたいことだからといって、人に迷惑をかけるのはいけない」
それに対して涙と土下座で報いるHちゃんでした(何故か性別男)
そういう内容のを、文学研究部内で小説書いて、部活内回覧して、へらへら笑って「人を傷つけるのはよくないことだよ!!」と説教かましたのがNちゃんです。後にヘイト創作大嫌い!! と言ってましたがw
当然ながら、部活の中で一番同人誌に詳しくて絵が綺麗でセンスもあってのHちゃんは呆れて、無言で部活を去って行きました。美術部に行ってそっちで活動開始。
それに対して「やりい!」とピースサインを決めていたE中。
私が知っている限りで、ヘイト創作で悪いパターンはこれです。
ヘイト創作って言ったってピンキリですし、そのへん創作論だの文学論だの色々あるようですが、私は、こういうヘイト創作にはならないようにしようと気をつけながら書いています。
その後、E中と関係していた大学の先輩達が、そっくり同じ手法で「世直し文学」と称して、自分の気に入らない現実や現実の人物をやり玉に挙げて、小説の中で「世直しですからw」「俺ぞ現代の必殺仕置き人!」と言いながら、コテンパンにするだけの脳内憂さ晴らし小説を書きまくっていましたが、あんなみっともないものはないと思って、私は大学の部活辞めました。
それじゃ、どういうヘイト創作ならいいのかと言われても、そこは私にもわからないけれど、上のようなのはしたくないんですね。
それで最近、その大学の先輩のつきまといが激しいのは、どうやら部活抜けていった私の事を何年もコテンパン小説を書いて文学とか文学論と称してきたので、そろそろ私からの反撃があるかと思って粘着してきているようです。
それで、私に惚れられた話にすれば自分に都合がいいからそう言ってるのかな。もしかして作品もあるかもしれない。いや、読まないけどw
で、何があったかというと、マヨイガの
心にやましいことあると、人間ってこうなるのかよ。
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