第8話 嫌いじゃないと好きの距離
私は子どもがいない主婦(主腐)ですが、たまに、思春期前期の女の子と話す機会があります。
どこの即売会会場でですか? と聞いた奴。とりあえずちょっとこっち来いw
即売会の会場ででも、どこぞの親戚の集まりででも、もしくはどっかのネット上でもかまわない、いずれ、即売会の会場で知り合った娘さんだとしたら、広義では親戚の娘さん、ネット上のどっかのピク×ク系で知り合ったんだとしても、広い意味では親戚の娘さんに当たるのだということを、理解出来る奴ちょっとこっち来て~。
そういう、感覚としては親戚の娘さんという立ち位置のお嬢さんが、おおよそ、児童→生徒に上がった年齢、即ち、思春期前期で、「好かれる/嫌われる」についての距離感について色々、考える事があるらしい。
このへんについては、銀英伝や、田中芳樹先生に随分と名文が多いんですが、それこそ私が思春期の頃に読んで、良かったと思う事を、教えていいのか悪いのかという事になります。
私も、色々と、思春期の前期課程も後期課程も優秀な成績を取った覚えがございましてね。どういうことをしていたのかというと、思春期の子どもに言えることなど何もないという事なんですよ。
それで、前に書いた事もあるんですが、人を好きになる嫌いになるというのは、100%人の勝手、自分も含めて人の勝手で、人に好かれる事に固執したり、無理して誰かを好きになる必要があったりすることは、人生の上でないんだということですね。
それをどういうふうに伝えればいいのか……やはり、銀英伝読破しろとでも言えばいいのか……?
どういうことなのかというと、親戚の娘さんから聞いた話だと、きっかけは案の定、「同人誌即売会的なアレなこと」なので、きっかけの詳細については省きます。
色々あって、親戚の娘さんはその仲間達と、「あの子のそういうところだよね」というような話をしたとのことです。
”あの子”については、とりあえず、ゴリラなみにマウンティング活動しかしない娘さんらしいので、ゴリ活女子としておきますね。
親戚の娘さんが、「あの子のそういうところだよね」と仲間内で話していたと聞いたゴリ活女子さんは、何故か、「私を嫌うなんて生意気よ!」とそういう反応を示したらしいんですよ。
「何が何でも、私の事を好きだと言わせてやる。そうでなきゃこうよ!!」と、思春期女子らしい意地悪の連発をするんだそうです。
どういうふうに思春期らしいかというと、色々と翻訳を入れて通訳しなければわからない難解な儀式が凄く多いようですが、一つはっきりしているのは、
ゴリ活女子の仲間を引き連れて彼女の机を取り囲み、カツアゲ行為に及ぶのですが、その際に「貸して」とか「見せて」という言い方をするらしい。何を取り上げられているのかというと、そこは巧妙に、お金ではないらしいんだけど、学校に持ってくる「即売会的なアレなもの」とか、……かもしれない。そりゃ、学校の先生に言えない。
そのほかにも、「次の作品に入れようと思っていたネタ」系も取られているようなんですね。
で、取り上げるまで仲間と「見せて」で粘った後に、
必ず手作りクッキーをくれようとするんだそうです。
当たり前だけど、生徒年齢です。そこで手作りクッキー貰うバカはいない。
それで「いらない」っていうと、「手作りクッキーあげるっていったら、いらないって言われたのはイジメだ!!(/_<。)ビェェン」とやらかす。
もう鬱陶しくて仕方ないので、最初はちょっと嫌いなぐらいだったんだけど、はっきりと激しく嫌いになったらしいんですわ。
そのほか、ゴリ活女子が、親戚の娘さんにしている意地悪の数々は、基本的に、何を言いたいのかわからない儀式的行為がほとんどだそうですが、とにかく、素顔が
(;´Д`)←本当こうなる
ようなウエメセがデフォルトで、とにかく、「私を嫌いだなんて生意気よ!」というのがむき出しで伝わってくるようなんですよ。
そういうことをする、ゴリ活女子が親戚の娘さんから欲しいのはおべんちゃらだという事はわかるんだけど、親戚の娘さんは、クラスメイトにへつらうとかそういうことはしたくないらしい。
私も、今ぐらいの年齢から、同じクラスメイトにゴマスリの仕方でも仕込むのも、職場の取引先でもないのに、なんか違う気がするんですよね。
たかだか一人のクラスメイトに嫌われたと言うだけでこれだけ盛大な反応を示すゴリ活女子にとっても、威圧すれば嫌がっていた同性からおべんちゃらもらえるって学習させていいものなのか?
親戚の子どもさんは、「お前を好きになっておべんちゃら言うために存在するんじゃないんだよ」。
これ理解出来てるのかな。
更に言うなら、世界中の誰もが、時として親兄弟も含めて、「お前を好きになっておべんちゃらを言うために、満足させてくれるために存在するんじゃないんだよ」を、生徒の年齢で気づいてないって凄い状況だなあと思うのでした。
なんか本人とその周りは、親戚の娘が「ゴリ活女子を嫌いだったけど、好きになって色々親切にすることこそが成長だ」と話をすり替えているんだけどね。
嫌いな人を好きになる事は人生上に何回かあるかもしれないが、同じクラスの女子に何言ってるんだコイツとしか思えないのは私が悪い大人なのかなあ。
思春期ぐらいの年の子に、「世界中はお前を好きになってあがめ奉るために存在するわけじゃないし、世界はお前を好きな人もいれば嫌いな人もいるという所であって、お前を好きと言ってくれる人の方に行ってそっちで遊んでりゃいいんだよ」を言い聞かせても、理解……普通出来るよな?
「でも嫌われたら辛いし、嫌われたって思って私泣いたんだからね!!」
って話が毎度出てくるらしいんだけどね。
「嫌わなくたっていいじゃない」と周りも親戚の娘さんにブーイング。
「んじゃ、嫌いじゃないって言えばいいの?」
って答えると
「じゃ、明日から掃除当番かわってくれるよね。あれもちょーだいこれもちょーだい」
が始まり、(繰り返しますが生徒年齢です。大丈夫かコイツ)
「なんで? それとこれと関係ないでしょ」
と親戚の娘さんが応えると、
「私の事好きって言ったじゃない! このウソツキ!」
になる。
それで
「嫌いじゃないけど好きでもない」というと
「嫌いじゃないなら好きだよね!」と仲間を連れてブーイング。
「嫌いだって言われてゴリ子ちゃんは傷ついたんだよ。人を傷つける事は悪い事なんだよ!!」
それこそ、銀英伝に、「嫌いじゃないと好きの間には天文学的単位の距離がある」とあって、実際それが普通なんですけど、わざとなんだろうかこの女子達……。
嫌いじゃないって言われたら全部好きなの??
生徒年齢で、嫌いと好きの間に中間地帯が天文学的単位であるという事を、実感したことがないとは考えづらく、どうもわざとなんじゃないかと思うのですが、もしも本気だったらどうしよう……。
児童の、それも、年齢が二桁いかないあたりの話じゃなくてすみません。
田中芳樹の本には「ラインハルトは理想主義者ではないので、全人類から好かれようと思ってはいない」という主旨の文がありまして。
まあ、ゴリ活女子は天下を取りたいとか、宇宙を支配したいとかそういうことを考えている訳でもないようですがね。
どうも、全世界が私(ゴリ活女子)を愛して好いてこびへつらってくれなきゃ困る、そのために全世界が存在するという、そっちの幼児性に見えるんですね、私としては。
そのあたりも、「女子だったら嫌われたら辛いの当たり前、嫌うな」とか色々あるらしく、これが噂の「愛されたい病??」とか思うんだけど、多分、どっかのマンガやテレビ見ていて聞きかじったのを合体させてるんじゃないかと、親戚の娘さんが言っていて。年齢的にそれはあるかなと。
つまり、女は愛されるために生まれてくる。の一行ですむことを、色々なメディアの名台詞とか名場面を合体させてこねくり回して、「人を嫌うということは寂しいこと」とかポエムみたいなことをクラス内で呟くんだそうです。
親戚の子供は聞いてられなくて、あえて「呟き」にさせてあげているとか。聞いてられないから聞かないんだそうです。
何でも、親戚の子供は、ゴリ活女子に嫌われても別に何とも思わないし、好かれても……。なそうです。何でも、周りのグループの女子達は親戚の娘さんがゴリ活女子に「好かれてる」と言ってるんだそうで。それに対して、「えー! 嫌い!」って言ったら今度は何されるかわからないから、黙るしかないんだそうで。
それこそ「キズツイター!」で女子勢ブーイングされたら本当面倒くさいんだそうで。
それに対してゴリ活女子は、どうも、唖然としているというのが正解……らしく、本当に、未知との遭遇の方に近いようです。
親戚の娘さんの態度からいって、どうも本当に嫌いならしいんですね。それで、この私を嫌うなんてー!って。
違う小学校から来た同志なので、共通の話題も少なく、それぞれ別のグループにいるらしいんだけどねえ……。
あ、はい。どうも、親戚の娘さんには親戚の娘さんの交流、つながりは一応あるようです。そのへんの詳細はまだ聞いていない。
何しろ、思春期の好きとか嫌いとかでのたうって、自意識ヒリヒリ、被害者意識ヒリヒリの時代がわりと遠い主腐なもんで、聞いてあげることは出来るけど、それ以上何を言ったらいいのかわからないんですね。今とは時代が違うから。時代、世代が違うんでそのへんは距離感じますね。
んー……あんまりいないタイプの子らしいけど→ゴリ活女子。
ゴリ活女子本人のためにも、脅したり意地悪したり、手作りクッキーでは、人に好かれる事はないということを、知って欲しいんだけどなあ。
とりとめのない長文失礼。
本当、思春期ぐらいって、好きな人に嫌われるのも辛いけど、嫌いな輩に好かれるのも辛いよね。
それこそ、嫌いな奴と同じ班になっただけでこの世の終わりぐらいの悩み方するのがこの年代だよねー。
女子勢ブーイングで「人を傷つける事は悪い事なんだよ!」というぐらい、嫌われるのに敏感な時期であることも、身に覚えがあります。思春期ぐらいならな。
だけど、上にも書きましたが、「全世界から嫌われるということはないし、全世界が自分を好いてくれることもない、好かれようと嫌われようと、自分は自分、自分を本当の意味で大事にすることが肝心だ」という事なんだけど。
たった一人のクラスメイトに嫌われたぐらいでイチイチこんな反応示していたら、大きくなって世界が広がった時に、世の中は、自分を嫌いだという人間や、好きでも嫌いでも何ともない無関心な人間が、大半だという事に気づいた時にどうするんだゴリ活女子よ。
大人になったら、もっとざっくり、嫌いな奴とは距離作っていいんだけど、子ども時代は「全人類を好きになろう」的なスローガンを言うお花畑先生もいるもんなあ。それが通じるのは児童までだ。
>それじゃ秋濃は自分の作品を全力で嫌われたらどうするのか!! お前の小説を嫌いという人間は!!
・月間PV15ではなく14でした。空目です。すみません嘘つきました。
・それぐらい相手にされてません。
・相手にされて好かれたい承認欲求は人並みにありますが、そのために「嫌い」をメインに活動しようとは思ってません。
・嫌いな人に好かれたいとまで思ってないし、私を嫌いな人に無理に好いて貰わなくても平気です。
・自分の好きなイメージの人やものやことのために頑張って、そこそこつながりが出来たらいいなーの人です。
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