「砕」#言葉の添え木より


 限界が来た人が、手に書類を持って嫌いな上司No.1の机に叩きつけた。座っていた上司も吃驚しただろう。私たちも吃驚したが、その人は「ハーッハーッ」と息を荒げ、今にも暴れそうだった。いや暴れている。止める人はいなかった。ただぼんやりと羨ましく思った。

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