「冬の朝」#言葉の添え木より


 目が冷める。布団の中に入っていた暖かい手を閉じた瞳にあてると目玉の感触とじんわりと生暖かくなっていく。指を離して部屋を見ると、着る予定の服が丁寧に畳まれていて、自分の律儀さに感動しながら布団の中でもぞもぞと動く。時計の針は止まってない。ああ、おはよう。

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