一日何編も『すぐ桜は散りました。今度は私が散りましょう』3分の1

朶骸なくす

ポエムにしては花がなく

 触れ合えば花が散るほど近くな貴方は、どうしても行くと聞きません。

 やめてくれ、は何かが違い。お願いだ、は分が悪すぎる。

 ここには花がありましたが、余所で咲くというのです。

 別れないでほしい、は無様すぎて気持ちが悪い。

 素直に「いかないでほしい」と言えればよかった。

 でも、それじゃあ「行くのを止められない」

 駄々をこねればマシでしたか?

 貴方の困った顔をみるだけでした。ごめんなさい。

 花がなくなって、また咲いたら貴方の顔は消えるでしょう。

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